もしあなたが育てているレースラベンダーが枯れそう、
あるいは枯れているようでしたら、この記事をご覧ください。
レースラベンダーが枯れる原因と
枯れないように育てるための対策について解説します。
目次
レースラベンダーが枯れた原因と対策1.土
まず枯れたレースラベンダー周辺の土って
pHがいくらか知っていますか?
こういった測定器で土のpHを測りましょう。
⇒【シンワ測定 SHINWA】シンワ測定 72724 土壌酸度 pH計 A
もし土のpHが酸性に傾いているようなら
それはレースラベンダーが枯れる原因になります。
ほとんどの植物は土が酸性の方が良く育ちます。
でも、ラベンダーの類は弱アルカリ性の方がよく育ちます。
どうしてでしょう?
ラベンダーは地中海沿岸が原産地の植物なんです。
たとえば上記画像はバーニーズマウンテンドッグという犬です。
バーニーズマウンテンドッグはスイスが原産国です。
スイスは気温が-3℃から25℃くらいの
日本よりも比較的寒い国です。
そんなことから、寒さから身を守れるように毛が他の犬と比べて長くなっています。
これと同様にラベンダーの原産国は地中海沿岸です。
地中海沿岸の土壌というのはCaCO3(炭酸カルシウム)を含む弱アルカリ性なのです。
なので、レースラベンダーなどのラベンダー類は弱アルカリ性の土の方がよく育ちます。
逆に酸性の土壌だとレースラベンダーは枯れることがあります。
ではどうして土壌が酸性に傾いてしまうのでしょう?
原因の多くは雨です。
雨は空気中の二酸化炭素とか汚染された物質を含んでいて
pHが4.8と酸性であることが多いです。
ちなみにpHは7より低いと酸性、7を中性、7より大きいとアルカリ性といいます。
なので pHが4.8というのは強めの酸性だといえるでしょう。
そんな酸性の雨が日本では降ってくるので
ややこしい話は抜きにして、土も酸性に傾きやすいのです。
(実際はもっとややこしい話で土が酸性に傾いていますが、
雨が土を酸性にしているのは間違いないので、上記のように理解してください)
ではどうすれば土を弱アルカリ性に改善できるのでしょう?
たとえば石灰をまくという方法があります。
⇒糸島産 カキ殻肥料 天然石灰 エコライム アルカリ性 効果が持続 有機石灰 500g
雨が降って、測定器で調べたらpHが酸性に傾いていたら
石灰成分を土に混ぜるなどしてpHを弱アルカリ性に補正していきましょう。
レースラベンダーが枯れた原因と対策2.水
レースラベンダーなどのラベンダー類は乾燥気味に育てた方がよいでしょう。
水をやりすぎると根腐れを起こし、枯れてしまう可能性があるからです。
もしレースラベンダーに水を与えるとしても
植わっている鉢を持ち上げて、
明らかに土に水が残っていないため軽く感じるくらいのタイミングにしてください。
そのタイミングで水をたっぷり与えましょう。
この場合は鉢底に水が流れ出るくらいまで与えます。
そしてまた土がカラッカラに乾くまで水を与えないようにしてください。
レースラベンダーが枯れた原因と対策3.剪定
レースラベンダーは風通しのよい場所で良く育ちます。
なので、茎や葉が伸びすぎていて風通しが悪いと枯れる可能性が生じてきます。
なので、3~6月あたりに伸びすぎた茎などを短くして
風通しをよくしましょう。
見栄えをよくするためではありません。
レースラベンダーが枯れた原因と対策4.植え替え
もし鼻毛が出ているおじさんみたいな感じで
鉢の底からレースラベンダーの根っこが出てきているようなら
根詰まりの危険性があります。
結果、レースラベンダーが枯れてしまうことがあります。
なので、鉢の底から根っこが見えるようなら植え替えをしてください。
もちろん土は弱アルカリ性で、できれば水はけのよいものを選んでくださいね。
この辺の理屈はこちらで詳しく解説しています。
⇒花が咲かない原因
レースラベンダーが枯れた原因と対策5.環境
レースラベンダーは日当たりがよくて風通しがよい環境で良く育ちます。
ただ高温多湿を嫌うので、思いっきり雨が当たるような場所は避けましょう。
そういった意味では鉢植えにしておいて
状況によって置く場所を変えるとよいでしょう。
続いてこちらをご覧ください。
⇒レースラベンダーを冬越しさせるコツ
⇒レースラベンダーはどんな香り(におい)?
⇒レースラベンダーの花言葉とその由来をわかりやすく解説