この記事ではキンシバイの葉の特徴について解説した後、
キンシバイの葉とビヨウヤナギの葉の違いを画像付きで解説します。
この記事を読んでいただくことで、
キンシバイとビヨウヤナギを見分けることができるようになると思います。
ところでキンシバイは中国が原産地で
オトギリソウ科の一種です。
日本にやってきたのは1760年(宝暦10年)です。
この時は江戸時代で徳川家治(第10代将軍)が日本を治めていました。
徳川家治はすごく頭が良くて武術にも芸術にも秀でていたそうです。
鉄砲の腕前は達人レベル、絵画もうまい、書道もうまい
囲碁も将棋も強い、そんな方だったそうです。
1774年に杉田玄白、前野良沢らによる『解体新書』が刊行されています。
1760年ころってそんな時代です。
話を元に戻してキンシバイは初夏に黄色い花を咲かせることで
また、花の形が梅に似ていることから金糸梅(キンシバイ)と名付けられたそうです。
キンシバイの葉の特徴
キンシバイの葉のつき方は対生です。
「対生って何ですか?」と気になる方はこちらの記事をご覧ください。
画像付きでわかりやすく解説しています。
⇒互生と対生の違い【葉の付き方分類】
キンシバイの葉は対生の仲間の中でも小さめで
葉身の長さは約3㎝です。
それから葉柄はありません。
葉柄(ようへい)というのは葉っぱを支える柄の部分のことです。
こちらはモッコクの葉ですが、赤い部分が葉柄です。
こういった葉っぱを支える葉柄がキンシバイの葉にはありません。
それから葉縁は全縁です。
全縁というのは葉っぱのふちにギザギザがついてない、
つまりツルツルしているってことです。
たとえばウメモドキの葉をご覧ください。
⇒ウメモドキの葉の特徴
ちなみにウメモドキの葉の辺縁は鋸歯(きょし)といいます。
キンシバイの葉の辺縁は全縁です。
葉っぱのふちがギザギザしていますね。
明らかに葉っぱのふちがつるつるしている(全縁)のキンシバイの葉とは違います。
あとキンシバイの葉っぱの特徴としては基本的に寒さに弱いです。
寒い地域では落葉します。
でも逆に暖かい地域だと一年中落葉しないで(これを常緑樹といいます)
緑の葉っぱが見られる場合もあります。
この画像は2021年1月という真冬に撮影したキンシバイですが、
普通に枯れずに緑色の葉っぱですね。
キンシバイを育ててみたい方はこちら
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キンシバイの葉とビヨウヤナギの葉の違い
キンシバイもビヨウヤナギもどちらもオトギリソウ科の植物です。
葉っぱの形や花の色(黄色)など、ほとんど同じで見分けがつきにくいです。
ではどうやってキンシバイとビヨウヤナギを見分けたらよいのでしょう?
こちらはビヨウヤナギの画像です。
キンシバイもビヨウヤナギも葉のつき方は対生なのですが、
画像で見るように、ちょっと葉のつき方が違いますね。
こちらがキンシバイの葉です。
くどいようですが、対生とか互生とか葉のつき方が良くわからないという場合には
こちらの記事を先にご覧ください。
⇒互生と対生の違い【葉の付き方分類】
それから一番違うのはビヨウヤナギの葉の大きさはキンシバイの葉の大きさの約2倍です。
明らかにビヨウヤナギの葉の方が大きいので、
これがもっともビヨウヤナギとキンシバイを見分けるのに役立つと思います。
以上、解説を終わります。