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ヤマハギの種の特徴




秋の七草の1つとして昔から日本人となじみ深いヤマハギですが、
草ではなくハギ属の落葉低木です。

北海道から九州まで全国の山野に生えています。

細い枝に、楕円形の葉にたくさんの小さな花を咲かせるヤマハギ。
風に揺れる姿は、趣があり、昔から和歌や俳句によく読まれてきた植物です。

万葉集に一番多く登場する植物は、ハギとされており
その数は141首と言われています。

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ヤマハギの種の特徴について

ヤマハギの播種期は、3月~6月です。

ハギ類は、夏を過ぎてから播種すると、
発芽してある程度は生長しますが、冬になると枯れてしまうことがあります。

ヤマハギは深根性で、硬質地、乾燥地、痩せ地でもよく生長します。

皮取りの種子を使えば、発芽に移項するときの吸水作用が早いため
発芽率がよくなり、初期育成の向上にもつながります。

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ヤマハギの種子は非常に固く、地上に落ちた大量の種子は、
何年も地中で芽吹く機会を待っていると言われています。

こうして数年かけて多くの種子を地中に貯め込むのです。

そして、山火事が起きると
地中の温度が上昇し、その熱が種にも伝わり、発芽する引き金になると
言われています。

実験でも、ヤマハギの種子は80~100℃のお湯に浸すと
発芽が促進されたという結果が出ています。
 

ヤマハギは、山火事や崩落した山などの
自然災害で荒れ地になったところにも生えてくるたくましい植物です。

またヤマハギは、痩せた土地でもよく育ち、
根粒菌と共生して土壌改良効果も優れており、
更に、のり面の保護にも適した植物です。



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