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植物における分化全能性とは?わかりやすく解説




この記事では植物における分化全能性とは何か?わかりやすく解説していきたいと思います。

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分化全能性とは?

IPS細胞ってご存じですか?

こんな感じで、IPS細胞は角膜など、いろんな組織になることができる細胞です。
IPS細胞や植物でなく、動物や人間に利用されていますが、
植物の細胞はIPS細胞みたいにいろんな組織になることができます。

しかも、植物の細胞は最終的には完全な固体になることさえできるのです。
茎の細胞であろうが葉っぱの細胞であろうが、
それぞれの細胞が1つの個体を作ってしまう能力のことを分化全能性といいます。

植物の細胞に分化全能性があることは
1958年に植物生理学者スチュワードさんによって発見されました。

スチュワードさんはニンジンの根から
細胞を抽出し栄養物を含んだ液体につけてみたところ・・・
カルスができたのです。

カルスとは、根っこでもなく葉っぱでもなく花でもない
単なる細胞の塊のことです。
細胞の塊』というのがミソです。

細胞1個1個じゃなくて、
細胞が塊になると、その塊は組織になり、
葉っぱになったり茎になったりします。

実際、スチュワードさんがやった研究では
根っこの細胞から完全なニンジンになったそうです。

これが植物の分化全能性です。

細胞の分化全能性の具体例は
当ブログでもたびたび登場している挿し木ですね。
挿し木は植物から枝だけを切り取って、
その枝を上記画像のように土に半分くらい埋めます。

すると、その枝からなぜか根っこができたり芽がでたりするのです。

植物の細胞ってすごいです。
動物や人間の細胞だと、受精したころの細胞だったら
肝臓の細胞になったり、骨の細胞になったりできます。

でも、赤ちゃんになったころには
骨の細胞が肝臓の細胞になったり、
肝臓の細胞が脳の細胞になったりしません。

でも、植物の細胞はどんな細胞でも
葉に茎にも花にもなれるんです。

これが植物の分化全能性です。

以上で植物の分化全能性についての解説を終わります。



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