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花が咲かない原因




葉っぱも枯れて、花が咲かないってことは普通にありますが、
葉っぱが生い茂っていても花が咲かないこともあります。

普通に考えると、葉っぱが元気だからこそ
花が咲くみたいなイメージがあるのではないでしょうか?

今回の記事では花が咲かない原因について解説しながら
逆にどうやったら花が咲くのか?わかりやすく解説していきたいと思います。

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花が咲かない原因を理解する前提知識

花が咲かない原因を理解する前提として
人間のことをちょっと考えてみましょうか。

人間の本能レベルの欲求って大きく考えると2つあると言われています。
(諸説さまざまですけどね)

人間の本能レベルの欲求は

・死にたくない(生存したい)
・子孫を増やしたい(子孫繁栄)

の2つです。

人間が本気で怒ったり、借金してまで高級車を買ったり
マイホームを買ったり、受験勉強したりしていい大学に入ろうとするのは
たいてい上記2つの欲求から説明できます。

たとえば高級車に乗りたいのは
高級車に乗ったら、かわいい彼女ができるのではないか?
というある意味妄想からきていたりします。
これは長期的に見たら子孫繁栄ですね。

他にも高級車に乗っていたら
他の人から一目置かれたり、怖がられたりして
変につっかかられないから、生存できますね。

他にも自分の息子が川でおぼれていたら
自らの命を投げ捨ててでも助けるお父さんもいますね。
これは子孫を残したいという欲求からきているのでしょう。

今回の記事の内容は植物の花が咲かない原因なので
人間の欲求についてはここまでにします。

で、話を元に戻して植物も人間の欲求と似ているところがあるんですね。

植物は生存するために

・葉っぱや茎を成長させたい(栄養成長)
・実を実らせたり花を咲かせたい(生殖成長)

という人間でいうところの本能(欲求)があります。

これは先ほどの人間の欲求と似ていますね。

生存したい=栄養成長
子孫を残したい=生殖成長

ということです。

また、これって人間でたとえたら、
小学生と中高生に似ていますね。

人間の成長期(グングン背が伸びる時期)=栄養成長
第二次性徴が起こり異性を意識する時期=生殖成長

みたいな感じです。

人間で考えたらわかりやすいですけど、
成長期の子供って肉類を食べたり牛乳を飲んだりチーズを食べたりするイメージがありますね。

逆に第二次性徴がきたら異性を意識して太らないように
野菜を多めに食べたりするじゃないですか。

これと同じで植物も栄養成長として葉っぱや茎を成長させる時の栄養と
花を咲かせたり実を実らせるときに必要な(生殖成長)栄養と違うのです

先ほども言ったように、
溺れて沈みかけている息子を命がけで救うお父さんみたいな感じで
花を咲かせたり種を残すのは、植物にとっては命がけの話なんですね。

なので、きれいな花が咲くのは
私たち人間を喜ばせる目的なんて基本的にありません。

とにかく何とかして、葉っぱや茎が成長し、
花を咲かせ実を実らせ、種が落ち、また新しい芽ができるみたいな
サイクルを何百年、何千年と繰り返してきているだけの話です。

葉っぱや茎が成長することで
太陽の光を少しでも浴びる表面積が増えるわけですから、
増えた分だけ、栄養(エネルギー)を増やすことができます。

花や実ができるためには多量のエネルギーが必要なので
葉っぱや茎の成長が大切なわけです。

そういった意味で、葉っぱは茎が成長してから
花が咲いて実ができ、子孫が増えていくことになります。

ここまで書くと、
「じゃ、どんどん葉っぱが成長すればそれだけ光合成できる面積が増えて
いっぱい花が咲くんですね!?」と思った方も多いでしょう。
でも、それは違います。

大事なのは葉っぱの成長(栄養成長)と花やタネ(生殖成長)のバランスです。
バランスが崩れると葉っぱや茎は成長するけど
花が咲かない原因になってしまうんです。

つまり、葉っぱの成長(栄養成長)だけうまくいっても花(生殖成長)は咲きません。
とにかく栄養成長と生殖成長のバランスが大事なんです。

ここまで理解できましたか?
ではここからもう少し具体的に花が咲かない原因、花を咲かせる方法について
解説していきたいと思います。

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花が咲きやすくなる肥料とは?

花が咲くためには、
花が咲きやすくなる条件が整っていないといけません。

ではどんな条件が整っていたら花が咲きやすくなるのでしょうか?
それはC/N比です。

C/N比は『シーエヌヒ』と読み、
炭素Cと窒素Nの比率を表したものです。

たとえば。適当な数字を入れてみますと
炭素が5で窒素が10だったらC/N比は5/10=0.5
となりますね。

要するに植物に与える肥料の成分を見た時に
炭素と窒素だったらどっちの方が多いの?
多いとしてもどれくらい多いの?みたいな話がC/N比
になります。

で、一般的にC/N比が低い肥料というのは20以下のものを指し
C/N比が高い肥料というのは20以上のものを指します。

つまり、C/N比が20以下(炭素が20あったら、窒素は1ってこと)でも
C/N比としては小さくて(窒素が多い)、
逆に20~30以上(バラツキがあります。資料によっていろいろあり)でようやく
炭素の量が多いって話になるわけですね。

で、窒素が多い肥料(C/N比が20以下)の方がより早く分解されて
窒素を放出するので、肥料としての効果がより早く出ます。

C/N比が低い(窒素の量が多い)肥料としては
油粕、大豆かす、観葉植物用の肥料などが該当します。

逆にC/N比が高い肥料(炭素の割合が多いってこと)だと分解されるスピードが遅くなります。
結果、肥料としての効果が出るのは遅くなります。

炭素は炭水化物(糖、でんぷん)などが該当します。

ではここからが重要なのですが。
C/N比が高い肥料の方が花が咲きやすいのか、
それともC/N比が低い肥料の方が花が咲きやすいのでしょうか?

結論として

・C/N比が高い(炭素の方が割合として窒素より多い)肥料・・・花が咲きやすい
・C/N比が低い(窒素の方が割合として炭素より多い)肥料・・・葉は生い茂るけど花が咲かない原因になる

です。

つまり、炭素(炭水化物)より窒素を重視した肥料を与えすぎる(C/N比が低い)と
葉っぱばかりが育って生い茂るけど、花が咲かなくなる可能性があります。

逆に炭素(炭水化物)を重視した肥料を与えると
葉っぱの育ちはいまいちであっても花が咲きやすくなります。

C/N比が高いのはモミガラ(C/N比が74.3)なんかが該当しますね。
なので、いつもの肥料にモミガラを混ぜるとC/N比が高くなってよいかもしれませんね。

ですから、苗を買ってきて、鉢などに植えてすぐに
C/N比の低い肥料(油かすなど)をどんどん入れてしまうと、
葉や茎の成長が早くなるので、最初は「いい感じだ」って思うでしょう。

でも、その後、花が咲かない可能性が出てくるってことです。

もちろん、後で解説しますけど、
花が咲くかどうかの条件は肥料だけではありません。
土の状態とかその他の環境にも左右されます。

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花が咲きやすくなる土とは?

ヤマハギ

植物にとってよい土というのは

・水はけがよい
・通気性がよい
・保水力がある
・肥料をよく吸収できる
・保温力がある

ものを指します。

以下、詳しく説明しますね。

水はけの悪い土ほど
土の中で生きている根っこが腐りやすくなります。
結果、植物が枯れますから花が咲きません。

水はけをよくするためには砂を混ぜるなどの方法があります。

それから植物の根っこは土の中にありますね。
根っこだって生きてますから呼吸します。

ということは通気性のよい土でないと
根っこがしっかりと呼吸できませんから、
植物全体の成長が悪くなるでしょう。

また、微生物だって土の中に生きています。
微生物も植物の成長にとって必要で、
微生物が生きていくためにも空気が必要です。

そういった意味でも通気性が悪い土よりもよい土の方が
植物の成長につながります。
植物が成長した先に花がありますからね。

それから保水力も重要です。
水はけも良いほうが良いですが、同時に保水力も高いほうがよいです。
保水力を高めるために石灰を与えるという方法があります。

あと、肥料をよく吸収できる土がよいですね。
肥料をよく吸収できるからこそ
根っこがその肥料の栄養分を貰えるわけですからね。

最後に保温力のある土の方がよいですね。
保温力が高い土ほど、根っこの発育が良くなりますし
与えた肥料を分解して栄養に変わるスピードが速くなります。

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花が咲きやすくなる日照状況

植物によって花が咲きやすくなる日照時間は違います。

日照時間により

・短日性植物(昼の時間が短くなる頃に花をつける植物)
・長日性植物(昼の時間が長くなる頃に花をつける植物)

に分類できます。

短日性植物として

・コスモス
・ダリア
・ヒマワリ
・アサガオ
・ホウセンカ
・キク
・ポインセチア
・シャコバサボテン

などが該当します。

長日性植物として

・キンギョソウ
・カーネーション
・宿根スイートピー
・ヒナゲシ
・ペチュニア
・アヤメ
・ダイコン
・アブラナ
・フヨウ
・ラークスパー

などが該当します。

こういった日照時間のことを知っておかないと
「あれ、花が咲かない」と勘違いしてしまうケースも出てしまうでしょう。

たとえばペチュニアだったら日が長くなる時期(春から夏)に花が咲くのに
日々短くなる11月頃に「花が咲かない」と嘆くはめになります。

以上で花が咲かない原因や花が咲きやすくなる方法についての解説を終わります。



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