前回の記事では花芽形成(かがけいせい)と日長の関係について解説しました。
⇒花芽形成と日長の関係についてわかりやすく解説
そこで花芽形成は光周性が関係しているという説明で締めくくりました。
今回の記事では、ではそもそも光周性(こうしゅうせい)とはどんな性質なのか、
解説したいと思います。
光周性とは?
光周性とはどんな性質のことでしょう?
1日の明期(昼の長さ)と暗期(夜の長さ)は季節によって変化しますね。
6月ころは明るい時間が長く、夜は短いですね。
だいたい夜19時くらいまで明るいです。
でも、12月のクリスマスのころは16時30分あたりで
暗くなってきますね。
光周性とは植物などの生物が昼の長さあるいは夜の長さの変化に応じて1年のうちの
特定の季節に一定の反応を示す性質のことです。
光周性について具体的に説明していきますね。
一般的に芽というと葉っぱのためにできるものです。
でも、花のための芽(花芽)をいつ作るか?はその植物が
生活している地域によって違ってきます。
それはどう違ってくるか?というと
その地域で昆虫が元気な時期で違ってきます。
この辺は前回の記事で詳しく説明しています。
⇒花芽形成と日長の関係についてわかりやすく解説
昆虫が元気な時期であれば植物が花を咲かせると
受粉してくれて、子孫が残りやすくなりますからね。
だから昆虫が元気な時期に植物は花芽を形成しようとするわけです。
まぁ昆虫が元気かどうかだけではありませんけどね。
子孫ができやすい温度というのもありますからね。
あと植物以外の生物でいったら
鳥類や哺乳類の生殖腺の発達も光周性という性質は関係しています。
春になるとウグイスが「ホーホケキョ」と鳴きますね。
どうして鳴くのでしょう?
縄張り宣言しているのです。
ただ、春になって気温が高くなってきたから「ホーホケキョ」と鳴いて
縄張り宣言しているわけではありません。
これも光周性が関係しています。
日の長さが長くなってくるとウグイスは「そろそろ雌が恋しいな」
となって「ホーホケキョ」と鳴くわけです。
温度は関係ありません。
あとは昆虫が休眠するのも光周性が関係しています。
以上で光周性についての解説を終わります。