上記画像は道端を歩いていた時に撮影した『ノイバラ』の花です。
こんな感じでノイバラは沖縄以外の日本全国、どこでも見られるバラ科の仲間です。
ちなみにノ『イバラ』と『イバラ』の名の付く植物は『棘(トゲ)』がある植物の総称です。
当然、ノイバラにも上記画像(オレンジ色の矢印部分参照)にようにトゲがあります。
だから、ノイバラの花が咲いていてきれいだからといって
近づきすぎると、手足にトゲが刺さってしまって痛い思いをすることがあります。
そういった意味でも
ノイバラの花の特徴を知っておきましょう。
そして遠目に見てノイバラだと思ったら近づき過ぎない程度に
「キレイな花だな」と癒されてください。
ノイバラの花の特徴について
ノイバラの花の特徴としてまず葯を挙げることができます。
葯ってこちらの画像の青い矢印部分です。
ちなみに花糸はピンクの矢印部分です。
葯(やく)+花糸=雄しべです。
葯は花粉を作る場所で、
雄しべが成熟すると葯から花粉を噴出させます。
で、花の見ごろは葯が上記画像のように黄色い時期となります。
が、しばらくたつと雄しべ全体(葯+花糸)が茶色に変色してしまい
見た目が悪くなります。
そういった意味でもノイバラの花が咲く時期を知っておきましょう。
ノイバラの花が咲く時期は5月~6月です。
上記画像を撮影したのは2021年5月上旬なので、
このくらいの時期であれば、葯が黄色のノイバラの花を見つけることができるでしょう。
ちなみにノイバラの花ってスパラキシスとちょっと似ていませんか?
⇒スパラキシスの花の特徴【画像付き】
まぁ、花の大きさは圧倒的にスパラキシスの方が大きいですが。
ノイバラは2㎝くらいでスパラキシスは4㎝くらいなので
スパラキシスの花の方がノイバラより2倍大きいことになります。
またノイバラにはトゲがありますが、
スパラキシスにはトゲがありません。
花が咲く時期もスパラキシスは4月ころですが
ノイバラは5月ですし。
でもまぁ、花の形は似ていると思います。
花の大きさでいったらキササゲの花もノイバラと同じ2㎝くらいですね。
⇒キササゲの花の特徴【画像付き】
アケビの雌花は2.5㎝くらいなのでやはりノイバラと似ています。
形は全く違いますけどね。
⇒アケビの花|雄花と雌花の違いを画像で解説
アケビの雌花は2.5㎝くらい。
ちなみに雄花とかおしべとか、雌花とか雌しべとか
適当に用語を使っているように感じる方がいるかもしれませんが、
その辺はすごく神経をとがらせて記事を書いています。
アケビの場合には雌花、雄花、雌しべ、雄しべ全部ありますが、
ノイバラには雌花も雄花もありません。雄しべと雌しべだけです。
というのは雄花というのはその花に雄しべしかないものを指し、
雌花もその花に雌しべしかないものを指します。
アケビの場合には1つの花に雄しべしかない雄花と雌しべしかない雌花が上記画像のようにありますね。
でもノイバラの場合には1つの花の中に葯(雄しべ)と雌しべが同時に存在しているので
雄花とか雌花という分類ができないのです。
ぜひ他のサイトやブログの記事を読むときの参考にしていただけたらうれしいです。
ちなみに雄しべ(葯)が花粉を出して雌しべが花粉を受け取って受粉し
種ができ、子孫が残っていく仕組みになっています。
ノイバラの雌しべには毛が生えていません。無毛です。
話をノイバラの花の特徴に戻しますね。
ノイバラの花弁の数は5弁(5枚)の倒卵形で先端はくぼんでいるのが特徴です。
花弁とは花びらのことです。
なのでノイバラの花びらは5枚あるってことです。
よーく上記画像を見て花びらの数を数えてみてくださいね。
ちなみに花弁が5枚の花は他にも花梨(カリン)があります。
⇒花梨の花の色と花の特徴を画像付きで解説
それからノイバラはいい香りがするのも特徴で
香水に利用されることもあります。
最後にノイバラの花の付き方は円錐花序です。
円錐花序とは花が枝分かれしながら、たくさん小さな花を咲かせ
全体的に見ると円錐上になるものを指します。
ノイバラを育ててみたい方はこちら
⇒ノイバラ 0.8m15cmポット 1本【1年間枯れ保証】【つる性】