前回の記事ではサンシュユの葉っぱについて解説しました。
⇒サンシュユの葉の特徴と病気
サンシュユの葉も特徴的ではあるのですが、
実も結構、特徴があって面白いですよ。
まず、サンシュユの実って一見、「グミ?」って思えるような見た目をしています。
それは名前の由来からしても当然のことなんです。
サンシュユって中国では『山茱萸』なのですが、
音読みすると『サンシュユ』と読むのだそうです。
そして山茱萸の茱萸は『グミ』を意味する言葉ですから、
中国の方も、サンシュユの実はグミに似ていると感じているのでしょう。
ところでサンシュユは秋になると赤い実をつけるのですが、
見た目がグミなので、食べれるのかどうか、気になりませんか?
もし食べれるとしたら、どんな味がするのでしょう?
今回の記事ではサンシュユの実って食べられるのか?
どんな味がするのか、解説したいと思います。
サンシュユの実の味
サンシュユの実ってサクランボにすごく似ていますね。
『サクランボ=おいしい』
なので、サンシュユの実も食べられそうですね。
結論として、サンシュユの実は食べることができます。
サクランボみたいにビタミンCがたくさん入っていますし、
漢方にも利用されています。
なので、サンシュユの実を食べたら毒がまわって命の危険が生じるなんてことはありません。
とはいえ、サンシュユの実は食べることができるだけで
おいしくはありません。
正直、渋柿みたいに渋い味がしますし、
同時に酸味も感じます。
ただ、熟したサンシュユは柿と同様、
おいしく食べれるそうなので、
試してみてはいかがでしょうか。
ちなみにサンシュユの実の内部に入っている種を取り除いた後、
乾燥させた果肉は『サンシュユ』という名前で生薬として販売されています。
詳細はこちら
⇒【サンシュユ/500g/大晃生薬】山茱萸/ヤマグミ/滋養強壮/冷え性/サンシュユ酒/漢方茶/薬膳茶/健康茶
サンシュユの実をおいしくいただくには?
先ほども言いましたが、
熟してないサンシュユの実は渋いし酸っぱいです。
正直、おいしくありません。
「じゃ、どうしたらおいしく食べれるの?」
と思った方もいるでしょう。
たとえば、熟しているサンシュユの実を10~20くらい熱湯に入れ蒸らしましょう。
そのうえで、お茶として飲む方法があります。
サンシュユの実の数は調整するしかありません。
大きさやお湯の量によって味は変わってきますし、
好き好きもありますから。
あとは熟していないサンシュユの実であってもジャムにすることで
おいしく食べることができます。
サンシュユジャムの作り方はまずサンシュユの実の量と同じ量の砂糖を用意してください。
あとはレモン汁もあると適度な酸味を感じてよいかもしれません。
で、お鍋にサンシュユの実を入れ、
お水をひたひたになるまで入れて、グツグツ煮込んでください。
サンシュユの実が軽くつぶせるくらい柔らかくなったら
ザルを使って裏ごしして余分な皮と種を除去しましょう。
裏ごししたサンシュユの実を同量くらいの砂糖と混ぜ、
焦げない程度に弱火でグツグツ煮込んでください。
いい感じの固さになったら火を止めて
適量のレモン汁を入れてもよいでしょう。
これでサンシュユジャムの完成です。
お好きな容器に(できれば煮沸消毒しておいた方が無難です)入れて保存しましょう。
あと、サンシュユジャムと同じ作り方でサンシュユシロップも作れますよ。
サンシュユシロップにするなら、先ほどのジャムよりもっと液体に近い状態で
火を止めたらサンシュユシロップになります。
つまり、グツグツ煮込んで液体をより多く飛ばして固形に近づけば近づくほどサンシュユジャムになり、
より液体の状態で加熱をやめればやめるほどサンシュユシロップになるってだけの話です。
ぜひサンシュユを育てて、実を実らせ
サンシュユジャムなど作ってみてくださいね。
⇒サンシュユ 0.5m10.5cmポット 1本【1年間枯れ保証】【山林苗木】