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キリンソウは雑草?わかりやすく解説




この記事ではキリンソウは雑草なのか?
わかりやすく解説していきます。

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キリンソウは雑草?

キリンソウは雑草の一種だと思っている方が多いようです。

あなたは雑草という言葉を聞いて
どういうイメージを持ちますか?

「雑草魂(ざっそうだましい)」とか
「雑草みたいにしぶといやつ」みたいに
ある人のことを例えたりしますよね。

雑草と聞くと、どこでも生きていけるし
繁殖力も抜群という感じがしませんか?

他の植物は死に絶えるけど
その雑草だけは生きていけるみたいな感じです。

ではキリンソウは雑草なのでしょうか?

wikipediaに雑草の定義がのっていました。

雑草(ざっそう)とは、
人間の生活範囲に人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物のことである。

転じて、重視されないがたくましい存在、悪く言えばしぶとい存在として、比喩に用いられる。
引用元:wikipedia

だそうです。

ということで雑草とは人間が水や肥料をあげたり
寒さや日照りで枯れてしまわないように
別の場所に移したりしなくても
自然に勝手に増えていくような植物のことです。

ではキリンソウは雑草の定義に当てはまるのでしょうか?
キリンソウは日当たりのいい岩場などで見かけます。

岩場って寂しい場所ってイメージがあります。
逆に野原や道端など、そこら辺にキリンソウが生えてないってことです。

wikipediaで調べてみました。
以下はキリンソウの話です。

種の保全状況評価

日本では以下の都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている。

絶滅危惧IA類 – 高知県
絶滅危惧I類 – 徳島県
絶滅危惧IB類 – 長崎県
要保護生物 – 千葉県(環境省の絶滅危惧II類相当)
Bランク – 兵庫県(環境省の絶滅危惧II類相当)
希少種 – 奈良県(環境省の準絶滅危惧相当)

引用元:wikipedia

なんと!キリンソウは県によっては絶滅危惧種のようです。

この記事をご覧のあなたもおそらく
野原とか道端なんかで気軽にキリンソウを見かけることって
ないですよね。

以上のことからキリンソウは
雑草ではないです。
それどころか、絶滅危惧種に指定されるほど
希少な植物だといえそうです。

ではなぜキリンソウは
絶滅しそうになっているのでしょう?

たとえば近縁種のヒメキリンソウも
絶滅危惧種に指定されていますが、理由として

wikipediaによると

ヒメキリンソウ(Phedimus sikokianus (Maxim. ex Makino)
四国山地固有の多年草。環境省によりレッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧IB類・EN)に指定され、徳島県により絶滅危惧I類、高知県により絶滅危惧II類に指定されている。園芸用の採集・森林の伐採・草地の開発が、減少の主要因と推定されている。 高知県の出身の植物学者である牧野富太郎がこの和名を命名した。高知県立牧野植物園が、2011年に植物園栽培での開花に初めて成功した。
引用元:wikipedia

園芸のために自然のものを採取したり
森林の伐採であったり草地の開発などが
キリンソウの仲間が減少している主な原因なそうです。

キリンソウはヒメキリンソウの近縁種なので
似たような理由で絶滅危惧種に指定されるほど
希少な植物になったものと推定されます。

よってキリンソウは雑草とはいえないでしょう。

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なぜキリンソウは雑草と勘違いされるの?

ここまでの解説でキリンソウは雑草ではないって
わかっていただけたと思います。


ではどうしてキリンソウは雑草の一種だと思っている方が多いのでしょうか?
マツバウンランなんかでもそういった話がありました。
マツバウンランは雑草?薄紫色のきれいな花を咲かせるのに失礼では?

1つの可能性としてはキリンソウと
思いっきり雑草のセイタカアワダチソウを混同している可能性が
考えられます。

ただキリンソウとセイタカアワダチソウが似ているみたいな話以前の問題で
ブタクサとセイタカアワダチソウを混同してしまっている方が多いです。

「これってブタクサ?それともセイタカアワダチソウ?」みたいな感じで。

なのでいろんな方がブタクサとセイタカアワダチソウの違いについて
解説しています。

以上のようにセイタカアワダチソウとブタクサって似ているようで
まったく違います。
そもそもブタクサは花粉症の原因ですが
セイタカアワダチソウは違います。

何がいいたいか?というと
ぶっちゃけ雑草の典型であるセイタカアワダチソウと
キリンソウは似ていません。

でもブタクサとキリンソウはちょっと似ています。
またブタクサとセイタカアワダチソウはちょっと似ています。

で、ブタクサってセイタカアワダチソウほど
そこら中に生えているわけではありません。
ある意味雑草度としてはセイタカアワダチソウの方が
ブタクサよりも上です。

以上のことからブタクサみたいな花粉症の原因になる嫌な植物と
そこら中で生えている雑草の典型セイタカアワダチソウを混同した上で
実際は雑草ではないキリンソウを雑草だと
間違って認識してしまったのではないか?と思います。
これはあくまで当ブログ管理人の主観になります。
当ブログ管理人のプロフィール

ちなみにセイタカアワダチソウとブタクサでは葉っぱの形が違うので
すぐに見分けがつきます。
ブタクサの葉っぱはヨモギの葉っぱ見たいに
大きな切れ込みが入っています。

あとは花の形がブタクサとキリンソウでは全く違うので
そういった意味で、
ブタクサ、キリンソウ、セイタカアワダチソウ
すべて見分けがつきます。

最後にまとめますとキリンソウは
そこら中で生えている雑草ではありません。

むしろキリンソウは絶滅危惧種に指定されるほど貴重な植物です。
キリンソウを育ててみたい方はこちら
(1ポット)キリンソウ 9cmポット苗 山野草/耐寒性多年草/麒麟草/※今季開花終了 7/27葉が茂っています

以上で解説を終わります。



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